カルバマゼピンはスイスやイギリスで抗てんかん薬として発売され、その後に三叉神経痛の抑制効果も発表されその後日本国内ではてんかん治療薬としても使用されています。また、抗躁作用も報告され、その治療効果も確認されました。

大人のてんかん対処法、カルバマゼピンとその注意

昨今、てんかんの症例を示す患者さんが増えています。
この原因は明確になってはいませんが、現代の食生活の変化や人間関係のストレスから由来するという説もなされています。
てんかんというのは脳の神経細胞であるニューロンが機能異常を示す病気で、ニューロン間のネットワークをもたらす神経伝達物質やイオンのバランスが狂うためと言われています。
ただこれらの物質を一介に抑制したり操作したりすると別の脳細胞への機能が変化することから、非常に繊細なアプローチが薬剤には求められます。

カルバマゼピンという薬は、そんな繊細なネットワークをかいくぐった非常に効果的な薬と言えます。
非常に歴史の長い薬ですが、現在では後継品、すなわちジェネリック医薬品がもう発売されています。
これはもちろん大人が罹患するてんかんへの対処法として、処方されることがあります。
各種のてんかん作用、特に部分発作に対してそのカルバマゼピンが有するナトリウムチャネル遮断効果という機序によりニューロン異常を抑制することで効果を引き出します。
その効果と手軽さ、安い薬価のために非常に多く処方されている薬だと言えます。

ただ一つ注意としては、副作用の可能性があることと処方を急に止めてはいけないということです。
ナトリウムチャネルというのは脳だけではなく、身体中のあちこちに発現しています。
すなわち過剰に飲んだり、アルコールなどと一緒に飲むことで血中の濃度が増加すると、様々な副作用が生じる可能性があるということです。
その副作用は眠気、倦怠感、吐き気などから重篤になると肺障害や心不全といった症状まで繋がります。
また脳疾患の薬一般に言えることですが、その処方を急に止めると効果が切れてしまいます。
そのためしっかりと用法、用量を守って服用することが肝要です。