カルバマゼピンはスイスやイギリスで抗てんかん薬として発売され、その後に三叉神経痛の抑制効果も発表されその後日本国内ではてんかん治療薬としても使用されています。また、抗躁作用も報告され、その治療効果も確認されました。

思春期までに発症する前頭葉てんかんとカルバマゼピン

てんかんにはいくつもの種類がありますが、その特徴となるのが発作による症状です。意識障害とけいれんを伴うのが典型的であり、症状によっては本人はけいれんを起こしていたことを覚えていない場合もあります。そういった発作が繰り返されていくのがてんかんの特徴となっています。その臨床症状によっててんかんは分類が行われてきており、その一つが前頭葉から始まる前頭葉てんかんです。比較的発作が短いことが知られていますが、睡眠中にも起こることがあって一緒に寝ている子供が突然けいれんを起こしたり、飛び跳ねたりして驚いてしまう親もいます。遺伝性が示唆されてきているのも前頭葉てんかんの特徴であり、多くの場合には乳幼児期に発症します。遅めに発症するケースもないわけではありませんが、思春期頃までには発症していることがほとんどとなっています。その治療においては薬物治療が基本となっており、カルバマゼピンはその治療に用いられる代表的な治療薬です。前頭葉てんかん発作は部分発作に分類されるものであり、カルバマゼピンは部分発作に対する治療薬として古い歴史があることからまずはカルバマゼピンから試していくということが基本治療となってきています。カルバマゼピンはナトリウムチャネル阻害薬に分類される抗てんかん薬であり、てんかんにおいて起こっている神経系の異常活動を抑制することによってその治療効果を発揮します。全体として神経系の活動度が低下してしまうため、思春期に発症して使用する場合には学校生活にも注意を払う必要があります。また、前頭葉てんかんの発作が起こると偏見につながってしまいやすいことからしっかりとカルバマゼピンなどの治療薬を用いた予防を行うことが大切です。